身心調整に資する処方2

前回、身・口の話をいたしました。

 

姿勢を正し座り込む。つまり上虚下実の姿勢をとり深く呼吸をする。

呼吸のはじめは吐(呼)くこと、次に吸うことでした。

酸素が肺に入ると心臓ポンプで勢いをつけられた血流が臓器諸器官のすべて、そして身体全ての細胞組織に行き渡りつつ物質存在たる生命の維持を図っています。

物質のみで人間が生きていくことは不可能ですが、話を単純化し便宜上その状態を生命と呼んでおきます。

ここでは詳細に触れませんが、心身調整処方によって血流が活性化されてくるとそれと同時に気のエネルギーが気海丹田(臍下5センチ)に蓄積されてきます。

 

これがホメオスタシス(免疫力による自働生命維持機能)と呼ばれる生命維持を司る根本部分の正体です。

この蓄積された気が減衰すると身心に様々な影響が現れます。

よく経験することですが、はじめ肌が荒れてきたり筋肉や関節などに痛みを感じたりします。さらに進行すると今度は内臓諸器官に影響が出始めます。

 

つまり私たちの身体が負のエネルギーに浸食され始め、身体のあらゆる部分にシグナル(注意信号)が現れてくるのです。

先を急ぎますが、そのような状態から抜け出すための有効な一つの方法として身心調整処方というものがあります。

 

身(しん)・口(く)で、この状態から改善へ向かう道筋が出てきます。

次に意(い)です。そうです、意識の「意」でまたは心と言ったりもします。

真剣に深い呼吸法を行うことによって、やがて虚無状態(意を滅する)となることができます。

最初は気が散ったりしますが、できるだけ静かな場所でこの身心調整処方を実践することでだんだんと負(陰)のエネルギー支配の状態を抜け出して、正(陽)のエネルギー環流の状態にもっていくことができます。

これを三日間も続けていくとやがて気力が出てきて、2週間ぐらいも続ければ実際に大きな効果を実感することが出来ます。

やがて一ヶ月、そして半年、一生涯続けていくこと。

少なくとも私はそのように生きていこうと決意しています。

 

身心調整処方で身体の整流化をはかると、やがて気力が満ちあふれこだわりも消滅してもはやネガティブな考え方(生き方)をしなくなってきます。

そうなったら後はしめたもので、迷い無くまっすぐそのまま進んで(生きて)いきます。

正受老人の受け売りですが、自分の一生(時間)が一日(24時間)であったらいったい人はどのように受け止め、どのような言葉で人と話をして、どのように過ごすでしょうか。

 

今日はここで終了としますが、次回は体内清掃法について論じたいと思います。

少し予告しておくと、海の記憶を取り戻す方法です。

 

お掃除小僧

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