身心調整に資する処方

日は沈み、そして日はまた昇る。 

 

個人差があるでしょうか、だれしも若いときには特に意識などせず毎日が当たり前にやってくる。謂わば私なんぞもそんな低レベルな状態で過ごしておりました。いや、下手をすると一生そんな風に過ごしてしまったかも知れません。

 

「誰にも自分を生んでくれとは頼んでいない。」、「こんな世の中にしたのはいったい誰だ。」「私は一所懸命努力しているのに、なんで報われいないんだ。」などと言う言葉を使っている時こそが人生最大の不幸かもしれません。そういう無知蒙昧な精神状態である無明(むみょう)は、けっこう世の多くに見受けられる宇宙倫理に反する姿勢(命の捉え方)であるように思います。

かつて、船井総研の船井幸雄さんのおっしゃった『自分だけ、今だけ、お金だけ』という警句が今まさに響いてくるような気がします。 

 

遡ること30年になるでしょうか。

現在までに数千冊を優に超える図書を渉猟し続け、折に触れ有用と考える知識を厳選し続ける中から、それぞれ私なりのテーマに分類再構成する記憶資産があります。

それは宇宙の運動原理(倫理)から地球に与えられたミッション、仏智、人間、知足、言語、言葉(言霊)、生命、心、ヴェーダ、道教、右脳、水、食、健康、地政学、民族学、歴史、プラウト、環境、人口、真実、イノベーション、心理、 仏教学(唯識)、果ては数秘術や神秘思想、そしてライフワークとする社会システムへと繋がっています。 

 

さて、前口上で終わってしまいそうですのでこの辺で終わります。 

 

節操のない、はかない知識の断片からおそらく身心調整に役立つであろうと確信している考え方(生きる処方)について簡単に論じます。どなたにでもすぐに実践し、しかもすぐに効果を実感することの出来る処方となります。

 

まず、身心調整の基本は「人間としての生き方」にあります。それは人生という天与の時間との向き合い方に尽きると思います。まず、身・口・意(この順序は変えられない法則です)の3つがあり、その先に人間の生き方の実践(人生という物理時間)があります。

 

■姿勢を正し、深く呼吸を整え、意識(心)を空虚たらしめること。

 

姿勢を正すとは、上虚・下実(上半身の力をすっかりと抜ききって、下半身に力が漲りあふれて来るという想念を持つ)であることです。

まず、畳や床(堅いと落ち着かないので座布団を敷いて)に座ることから始めましょう。もし慣れなければ、最初は無理をしないで椅子に腰をかけても良いです。

要するに姿勢を正して座る(坐禅)ことが起点です。 

 

心は毎日使いっぱなしのためたいへんに汚れています。

朝一番、その汚れ(雑念)を瞑想によって払い掃除します。

つまり空虚たらしめることですが、そのためには深い呼吸が重要です。

呼吸とは、まず口から息を吐き出すことからはじめ、今度は空っぽとなった肺や臓器や体全体に新鮮な空気を鼻腔から取り入れていくことに他なりません。

 

 そのやり方のポイントは息はできるだけ長く(長い人で1分以上ですが、最初はけっして無理をしないで)吐き続けることです。

ご存じのようにこれは腹式呼吸法と言い、一般的で効果の高い呼吸法となるわけですが、吐く息の最初は下腹が空っぽとなるように横隔膜を動かして息を吐き出していく。

それでもまだ体内の汚れた息は残っていますから、下腹がからになった直後にそのまま続けて今度は肺の中に残っている汚い息を吐き出していきます。

こうして本物の呼吸を1回(最初に息を吐ききってから、その次に息を大きく吸いこむ)やっただけでじわっと汗が出てきます。

逆に汗が出ないようであればその呼吸は偽物です。

 

次に息を吸う(下腹から吸い込んだ後で、続けて胸に吸い込んでいく)ときには、今度は逆に比較的速やかに取り込んでいきます。しかし、胸が苦しく感じるようであれば少し軽く楽にします。

 

そしてこれを繰り返していく。

最初は5回もやれば疲れてきますが、だんだんと長く出来るようになっていきます。

 

この腹式呼吸を続けていくことで、身心が整って参ります。しかし一番の効果は内臓諸器官の状態が良くなっていくことです。

肺臓から新鮮な息をいれると血流が良くなり、心臓が活発となり、胃腸から十二指腸小腸から大腸へと繋がり体全体が天地の力(天の気と地の気)で満たされていきます。

 

3日間もやれば如実に効果が現れます。

 

呼吸法はその他にまだありますが、初級コースながら腹式呼吸は重要な呼吸法ですから、まずはしっかり完璧に身につけることが肝要です。

ご興味があれば、またの機会に違う呼吸法もお伝えしていきます。

 以上で身・口まで整いました。その次は意(心)の整えですが、これはまた次回とさせて頂きます。

 

お掃除小僧

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